日本自閉症スペクトラム学会会長
本田 秀夫
本田 秀夫
平成12年6月10日に「日本自閉症スペクトラム教育研究会」が「自閉症教育ならびに療育に関する専門的な研究発表の場を」との声から設立されました。教育、医療、福祉等の各領域に呼びかけて会報第1号を発刊し、平成13年3月24日の第1回の総会で、我が国初の自閉症に関する学術的研究団体として正式に発足しました。
その後、平成14年3月30日の第2回合同役員会および総会において、学会へと改組することが決定し、「日本自閉症スペクトラム学会」がスタートしました。
現在の主な活動として、会報の発行、研究紀要「自閉症スペクトラム研究」および実践報告集の発刊、研究大会および資格認定講座の開催などが挙げられます。また、北海道支部・東北支部・関東甲信越支部・北陸支部・東海支部・近畿支部・中国支部・九州支部が設立され、支部主催の認定講座も実施しています。
平成17年度から、学会認定資格「自閉症スペクトラム支援士」制度が発足しました。資格認定講座を順次行っております。また、平成18年12月には、特定非営利活動法人の申請が認められ、名称が「特定非営利活動法人 日本自閉症スペクトラム支援協会 日本自閉症スペクトラム学会」となりました。
会員は、教育、医療、保健、福祉、労働、司法など、多彩な領域の研究者・支援者等で構成されています。狭い専門分野にとらわれることなく、多角的に自閉症スペクトラムの理解と支援について考え、学び、研鑚する場として学会を発展させていければと思います。
学会としての科学性と倫理性を追求しつつ、自閉症スペクトラムの人たちがインクルーシブに社会参加できるよう、研究を促進し、積極的に社会に働きかけていきたいと考えております。様々な分野の方々に会員としてご活躍いただきたく存じます。